【中部】米軍嘉手納基地にF22ステルス戦闘機が暫定配備されたことを受け、沖縄市と嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協、会長・桑江朝千夫沖縄市長)は5日、嘉手納町の道の駅かでななど4カ所で緊急目視調査をした。速報値では、電車が通る時のガード下に相当する100デシベル以上の騒音を計6回記録した。
目視調査は午前8時から正午までの4時間行われた。最大値はF15戦闘機がアフターバーナーで離陸したときに記録した105・7デシベルだった。F22の離陸時も100デシベル以上を2回記録した。離着陸や旋回などは133回あった。
外来機が場周経路外を飛行することが多いことから、道の駅かでなのほか、沖縄市役所屋上や沖縄市の明道公園で初めて飛行ルートの調査を実施した。事務局によると、調査時間内にルートを逸脱した飛行はなかったという。
三連協の宮城克也事務局長は「目視調査も進化させないといけない。住民の負担増があってはならない。実データをとり、研究して負担軽減につなげたい」と語った。三連協は6日に幹事会を開き、政府に外来機の飛来中止を直接求める要請について協議する。