【宜野湾】米海兵隊トップのロバート・ネラー総司令官の米軍普天間飛行場に関する歴史誤認の発言を受け、沖縄県の宜野湾市議会(大城政利議長)は6月定例会初日の8日、発言の撤回と謝罪を求める抗議決議を全会一致で可決した。
普天間飛行場の成り立ちについて「建設当初の写真を見ると、数キロ以内に住む人はいなかった」などと発言していたネラー氏に対し、「発言が市民の民意を全く無視し愚弄(ぐろう)するものにほかならず、許しがたい」と批判した。
抗議文は11日に米海兵隊総司令官、米国防長官、駐日米大使、在沖米総領事、第三海兵遠征軍司令官宛てに郵送する。
決議文では、普天間飛行場の成り立ちについて、全22字のうち14字にまたがる宜野湾村(当時)の中心地に建設されたことを紹介し、「多くの住民が生活していたのは歴史や証言からも明らかだ」と指摘した。その上で元在沖米総領事のアルフレッド・マグルビー氏や作家の百田尚樹氏による発言にも触れ「いずれも事実に反しており到底看過できない」と反発した。