翁長沖縄県知事「責任全うする」 6月県議会が開会


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知事提出議案について説明する翁長雄志知事=12日午前、那覇市の県議会

 沖縄県議会(新里米吉議長)6月定例会が12日、開会した。議案説明のため登壇した翁長雄志知事はグレーの帽子を着用した上で「県議会議員をはじめ、県民の皆さまには大変ご心配をお掛けした。手術も成功し、現在は再発や転移を抑える治療を行っている。引き続き、公務に全力で取り組み、私に与えられた知事としての責務を全うしたい」と述べた。

 県は、首里城正殿と沖縄美ら海水族館の県への管理移管に伴う設置・管理条例案のほか、県人事委員会など各種委員各1人の任期満了に伴う選任・任命人事案など19議案を提案した。

 翁長知事は膵臓(すいぞう)がんの治療を続けながら、6月定例会の全日程に出席する意向を示しているが、体調によっては離席したり議会を欠席したりすることが議会運営委員会で了承されている。

 定例会の会期は7月6日までの25日間。代表質問は6月19、20日の2日間、一般質問は21、25~27日の計4日間。8月17日にも予定される、新基地建設に向けた土砂投入に対する県側の対応や知事の2期目出馬などを巡って論争が交わされる見通し。