なぜ大雨?→台風で梅雨前線活発 積乱雲伴い突風も


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 16日に沖縄地方へ接近した台風6号は、暖かく湿った空気で梅雨前線を活発化させ、伊是名村で50年に一度の記録的な大雨を降らせるなど、雨の影響が大きいのが特徴となった。

 熱帯低気圧から台風へ発達した当初の15日にはゆっくりした速度で先島地方に接近していた。しかし、次第に速度を上げ、16日は1時間に約35キロの速さで東北東へ進み、北上した。午前中は県内各地で大雨が降ったが、午後からは一転して雨が上がり、晴れや曇りの地域も多かった。

 台風6号は、風速25メートル以上の暴風域は伴わないものの、強風域を伴い風にも警戒が必要だった。伊是名村では最大瞬間風速30.6メートル、最大風速22メートルを記録した。発達した積乱雲を伴い、竜巻などの激しい突風が発生しやすい状況で、伊江村や八重瀬町では、突風にあおられてけが人も出た。伊江島空港の気象観測装置では最大瞬間風速62.1メートルを観測した。