県漁協が現場周辺海域の調査を要求 F15墜落で沖縄防衛局に


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中嶋浩一郎沖縄防衛局長(右)にF15墜落による漁場への影響調査などを求めた抗議文書を渡す上原亀一県漁連会長=19日午後1時半すぎ、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】F15戦闘機が墜落した問題で、県漁業協同組合連合会(上原亀一会長)と県漁業協同組合長会(池田博会長)は19日午後、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長を訪ね、事故現場周辺海域への影響調査などを求めた抗議文書を手交した。

 事故現場は好漁場となっており、漁船がひしめく水域だ。上原会長は「再三抗議要請しているが、一向に改善が見られず漁業者は腹立たしいと感じている」と日本政府から米軍への働き掛けを求めた。

 抗議文書には、米軍機が過去にも好漁場に墜落したことを指摘し「米軍の危機管理体制に問題があることは明かで、怒りを禁じ得ない」とし、頻発する事故を非難した。

 墜落原因の早期究明と開示、事故現場の周辺水域の漁業や漁場への影響調査を実施するよう求めた。【琉球新報電子版】