国際通りの渋滞、共同配送で緩和 那覇市が検討


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 沖縄県内でもひときわ渋滞が深刻な那覇市の国際通りの混雑緩和に向け、市(城間幹子市長)が国際通りの店舗へ配達される荷物の共同配送を検討していることが19日、分かった。国際通りで駐停車する荷さばき車両が渋滞の大きな要因になっていると分析し、従来はバラバラに輸送されていた荷物を共同配送センター(仮称)でまとめて配送することで駐停車台数を減らし、交通環境の改善につながると期待する。

 那覇市は本年度中に店舗や配送業者に対し集配に関するアンケート調査を行うとともに、効率的な配送システムの素案をまとめる。素案を基に、次年度の実証実験を目指す。

 沖縄総合事務局が2017年度に実施した調査によると、国際通りの渋滞は路上駐車が大きな要因となっている。うち7割を荷さばき車両が占めており、停車中の荷さばき車両で車道の一部がふさがり、バスなどが通行できなくなって後続車両が渋滞するなど悪循環を生んでいた。

 19日、那覇市内で開かれた会議で市の取り組みを報告した城間那覇市長は「国際通りの混雑を改善し、渋滞日本一の那覇市の汚名返上まで持っていきたい」と意気込みを語った。