ローソン副店長が特殊詐欺防ぐ 「メモ書きの紙だけ。おかしい」と電話番号をネット検索


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特殊詐欺を未然に防いだとして、ローソン名護高校前店の津嘉山隆太副店長(左)に感謝状を贈呈する名護署の山田聡署長=15日、名護署

 【名護】架空請求による特殊詐欺を未然に防いだとして名護署は15日、ローソン名護高校前店の副店長、津嘉山隆太さん(27)に感謝状を贈った。名護署によると、津嘉山さんは6日、来店した70代の男性が5万円分のアマゾンギフトカードを購入しようとする様子を不審に思い、男性が手にしていたメモ用紙に書かれていた電話番号をネットで検索。記載されていた電話番号が詐欺である可能性があると男性に説明し、警察に相談するよう促した。

 男性は「有料動画の未納料金がある」などと書かれたメールを受信し、最寄りのコンビニでアマゾンギフトカードを購入するよう指示されていた。警察に相談すると、詐欺と発覚した。

 津嘉山さんは「電話で支払いの指示を受けたと言っていたが、男性が持ってきたのはメモ書きの紙だけで、おかしいと思った」と振り返った。

 山田聡署長は「津嘉山さんが客に関心を持ち、しっかりと対応したので未然防止につながった」と話した。津嘉山さんは「皆さんも知らない番号から連絡があったら気を付けてください」と呼び掛けた。

 沖縄県内の特殊詐欺は、5月末現在で12件発生し約528万円の被害が出ている。