海外日系人協が制定 6月20日は「国際日系デー」 提案・比嘉、伊佐さん喜び


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「国際日系デー」の制定を提案した伊佐正アンドレスさん(左)と比嘉アンドレスさん=19日、名護市の名桜大学

 【名護】海外日系人協会は6、7日の両日、米国ハワイ州で開いた「第59回海外日系人大会」で、6月20日を「国際日系デー」に制定した。この日は、1868年に日本人が初めて移民としてハワイに降り立った日に当たる。日系デー制定を提案した名護市在住の比嘉アンドレスさん=アルゼンチン2世=と伊佐正アンドレスさん=ペルー3世=は「うれしい。これを機に世界中の日系人の交流が深まってほしい」と喜んだ。

 日系デ―は日系人としてのアイデンティティーを確立し、世界中の日系人が交流を深めることを目的とする。2人はAPN(パンアメリカン日本人協会)とAPNペルー支部に日系デ―の制定を提案した。
 2人は2016年に制定された「世界のウチナーンチュの日」を提案し、制定に向けて尽力した。伊佐さんは「ウチナーンチュが『ウチナーンチュの日』をつくり、アイデンティティーを大切にしている。世界中の日系人にもアイデンティティーを大切にしてほしかった」と語った。
 海外日系人大会で発表された大会宣言では「世界の日系人間の連携を促進し国際社会への一層の貢献を果たすため、6月20日を『国際日系デー』と宣言する」との大会宣言を発表した。比嘉さんは「日系デーをつくり、世界中の日系人の心を一つにしたかった。実現してうれしい」と話した。