【台風7号】台風発達すれば暴風域抜けるのが遅れる可能性も


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台風7号の接近に伴う暴風で倒木。道をふさいだが消防署員らが撤去した=1日午後10時ごろ、八重瀬町安里

 台風7号は2日午前0時には久米島の南約80キロにあり、発達しながら1時間におよそ15キロの速さで北東へ進んでいる。風速25メートル以上の暴風域を伴って沖縄地方を直撃したが、2日明け方から朝にかけて沖縄本島地方に最も接近し、暴風域を伴ったまま北上する見込み。

 台風対策をしていた西原町の62歳男性が転倒し、右足から出血した。久米島と沖縄本島中南部が2日朝まで、本島北部は2日昼前まで暴風域にある見込み。速度の大きな変化はないが、発達は続けており、今後さらに発達して暴風域が広がった場合、暴風域から抜けるのが遅れる可能性もある。沖縄気象台は暴風や高波、大雨に厳重な警戒を呼び掛けている。

 県内各地で強い風が吹いており、慶良間空港で最大瞬間風速37・0メートル(午後8時41分)を観測した。

 沖縄気象台は1日午後4時33分、沖縄本島地方に暴風警報を発表した。同日午後9時ごろ、沖縄本島地方の一部が暴風域に入った。

台風7号の経路図(2日午前1時現在、気象庁のホームページより)

 2日午前0時現在、台風7号の中心気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。2日午前1時現在までの最大瞬間風速は渡嘉敷村で35・8メートル(1日午後8時22分)、南城市糸数で35・2メートル(同8時1分)。
 
 倒木やブロック塀の倒壊も確認された。航空機や船舶の欠航が相次いだほか、バスが運行時間を短縮するなど交通機関も乱れた。沖縄電力によると、同日午後10時40分現在、うるま市や南城市などで計1090世帯が停電している。

 台風は2日午前9時には、久米島の北約110キロに達する見込み。2日に予想される最大風速は、沖縄本島中南部と久米島で30メートル(最大瞬間風速45メートル)、先島地方で同18メートル(同30メートル)。沿岸海域は大しけとなっている。2日に予想される波の高さは沖縄本島地方で8メートル、先島地方、大東島地方で5メートル。

 沖縄本島地方では、2日未明から朝にかけて、多い所で1時間に70ミリの非常に激しい雨が降る。3日午前3時までの24時間に予想される雨量は多い所で200ミリ。【琉球新報電子版】