台風7号は2日午前6時には久米島の北約50キロにあり、やや速度を速めながら1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいる。風速25メートル以上の暴風域を伴って沖縄地方を直撃し、2日午前4時から朝にかけて沖縄本島地域に最接近し、次第に遠ざかる。3日には九州北部地方に接近する見込み。
沖縄気象台は2日午前5時47分に沖縄市と西原町に土砂災害警戒情報を発表した。
県内各地で強い風が吹き、南城市糸数で最大瞬間風速43・7メートル(2日午前3時16分)を観測した。
沖縄気象台によると、台風は発達しながら少し速度を速めている。沖縄本島中南部と久米島地方が暴風域を抜けるのは2日昼前、北部地方は2日昼すぎになる見通し。
2日午前6時現在、台風7号の中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートル。2日午前7時現在までの最大瞬間風速は渡嘉敷村で39・0メートル(2日午前1時54分)、うるま市の宮城島で36・1メートル(同3時30分)。
沖縄気象台は沖縄本島地方では不要な外出を避け、2日昼すぎまで暴風に厳重に警戒するよう呼び掛けている。宮古島地方は2日昼前まで、大東島地方では2日昼過ぎまで強風に注意するように呼び掛けている。
2日に予想される最大風速は、沖縄本島で30メートル(最大瞬間風速45メートル)、先島地方で同16メートル(同30メートル)。沿岸海域は大しけとなっている。2日に予想される波の高さは沖縄本島地方で8メートル、先島地方は4メートル、大東島地方で5メートル。
さらに2日昼前まで潮位が高くなる見込み。沖縄気象台は海岸や河口付近の低地では高潮による浸水や冠水に注意するよう呼び掛けている。2日夕方まで積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風による被害が起こる恐れがあるとし、野外活動は注意するように呼び掛けている。
沖縄本島地方では、2日昼前まで非常に激しい雨が降り、多い所で1時間に50ミリとなる見込み。3日午前9時までの24時間に予想される雨量は多い所で150ミリ。【琉球新報電子版】