元沖縄観光コンベンションビューロー会長で企業グループ「シンバホールディングス」会長の安里繁信氏(48)は2日までに、11月18日の沖縄県知事選に出馬することを決意した。3日午後、会見を開き、出馬を表明し、表明に至った経緯などを説明する。知事選を巡っては、県政野党自民などでつくる候補者選考委員会(国場幸一委員長)が佐喜真淳宜野湾市長(53)を擁立する方針を固めているが、安里氏は選考から漏れた場合でも出馬に踏み切る方針だ。
安里氏は本紙の取材に対し「支持者や『新しい沖縄を創る会』メンバーと話し合い、熟慮した結果、出馬することを決意した。詳しくは会見で話したい」と語った。
安里氏の擁立を目指し活動する「新しい沖縄を創る会」は2日までに、国場委員長や自民県連などに出馬表明に理解を求める文書を郵送した。「創る会」は今後、自民や公明、維新に推薦を求めていく考え。
「創る会」は文書で「選考委員会の決定を尊重する」という方針は変わらないと主張しつつも、(安里氏の)政策浸透などを図るために十分な時間が必要だとして「誠に遺憾だが、選考委員会に敬意を表しつつ、安里繁信氏の出馬表明を事前に通知する」とした。
安里氏周辺によると、選考委員会が約1カ月以上開かれていないことなどに不満を持つ支持者が多く、支持者の声に応える形で出馬を決断したという。