平和願い竹明かり 那覇・新都心 初の祭り、1178本ともす


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竹明かりを眺める来場者ら=6月23日、那覇市おもろまちの新都心水の道公園

 「なは新都心竹あかり2018」(同実行委員会主催)が6月22、23日に沖縄県那覇市おもろまちの新都心水の道公園で開かれた。沖縄戦の激戦地だった現在のおもろまち地区。竹の灯籠である「竹明かり」やぼんぼりにともった1178本の明かりの中で、訪れた人たちは平和を祈った。

 取り組みは、新都心地区の地域活性化を目的に今回初めて実施した。竹明かりなどに使用した竹は、熊本地震の被災地復興を兼ねて熊本県益城町で採取。ボランティアで参加した同実行委員会や地域住民らが、竹をくりぬき、竹明かりを作った。

 慰霊の日である23日のセレモニーでは、参加者全員による黙とうや空手の演武が行われた。城間幹子市長らが竹明かりに火を付けると、オレンジ色の優しい明かりが夏の夜を彩った。会場には家族連れなどが訪れ、竹明かりをうっとりとした様子で眺めたり、写真を撮ったりして、幻想的な雰囲気を楽しんでいた。

 上原幸吉実行委員長は「新都心地区の文化として竹明かりをつなげていきたい」と話した。