コンビニ店長、詐欺防止 城さんに感謝状贈る 沖縄・うるま署


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與儀淳署長(右)から表彰状を受け取るローソン具志川高校前店の城玲伊菜店長(中央)=6月20日、うるま署

 【うるま】特殊詐欺を未然に防いだとして、うるま署(與儀淳署長)は6月20日、ローソン具志川高校前店の城玲伊菜(きずき・れいな)店長(24)に感謝状を贈呈した。

 城さんは、メモを見ながら来店し約20万円分の電子マネーを購入しようとした50代の女性の様子を不審に思い、声を掛けた。女性が「有料サイトの使用料金未払い」「本来35万円だが即日払いで約20万で済む」などと話したことに、特殊詐欺の可能性があるとし、警察に届け出るよう女性に促した。女性はその日に、うるま署に届け出て被害を免れた。城さんへ感謝を伝えるため店に訪れたという。

 城さんは「店員の立場からお客さまに踏み込んだ質問をするには勇気が必要だった」と振り返り、「事例は店内でも共有し、お客さまに寄り添いながら、これからも詐欺の未然防止につなげていきたい」と語った。

 與儀署長は「コンビニ勤務の人々が不審に思い声を掛けてくれることは、コンビニでの事案発生が増えている中、非常に心強いことだ」と感謝を伝えた。