<解説>
10月21日投開票の那覇市長選で、市議会与党などは現職の城間幹子氏(67)の2期目出馬に向けた環境整備に入った。現職である城間氏の出馬については「(支援者間で)確認するまでもない」(与党関係者)というほど「既定路線」とされてきたが、当初11月に知事選と同日と見込んでいた選挙日が早まったことや、自民党県連の候補者選考がまとまりつつあることを受け、出馬に向けた態勢作りを加速させる。
城間氏は4年前の那覇市長選に副市長から無所属で立候補。教育者で政治経験のない新人ながら、知事選を戦う翁長雄志氏とのセット戦術による相乗効果が功を奏した。今回は知事選の約1カ月前の実施となり、1期4年の市政評価や市民の暮らしに身近な課題が争点として前面に出そうだ。知事選の前哨戦として激しい選挙戦も見込まれる。
城間氏はこれまで「任期を全うする」と出馬の明言を避けてきたが、5日の会合には自らも出席するなど、2期目に前向きな姿勢を見せる。自民党県連が選出する相手候補の動きをみながら、正式に出馬を表明するタイミングを測るとみられる。
(田吹遥子)