猛烈な台風8号は6日午後6時現在、マリアナ諸島付近にあり、1時間におよそ15キロの速さで北西に進んでいる。台風は今後さらに発達し、8日には中心気圧905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速55メートルと日本国内の過去最強レベルとなる見込み。9日から10日は沖縄県の大東島地方に、10日から11日は沖縄本島地方や先島地方に接近する可能性があり、沖縄気象台は「暴風や高波、大雨、高潮による重大な災害が起こる恐れがある」として、特別警報を発表する可能性がある。
6日午後6時現在、台風8号の中心気圧は920ヘクトパスカル。風速25メートル以上の暴風域が130キロに及んでいる。8日午後3時には日本の南にあり、予想される最大瞬間風速は80メートル。沖縄気象台によると、大東島地方、沖縄本島地方、宮古島地方は10日ごろ、暴風の恐れがある。沖縄本島地方は10日ごろ、大雨の恐れもある。
予想される勢力のまま沖縄地方に接近した場合、2016年10月以来の特別警報が発表される可能性がある。この時は中心気圧905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速60メートル、最大瞬間風速85メートルの猛烈な台風18号が久米島を直撃し、電柱が折れたり、体育施設の屋根が崩落するなどした。
特別警報は「数十年に一度」の重大な危険が迫った場合に発表されるもので、沖縄気象台は「厳重な対策を早めに取ってほしい」と最大級の警戒を呼び掛けている。