【台風8号】過去最強レベル 進路わずかに南へ 10日から11日、沖縄地方へ最接近  


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台風8号の経路図(7日午前9時現在、気象庁のホームページより)

  猛烈な台風8号は7日午前6時現在、マリアナ諸島付近にあり、ゆっくりとした速さで北西に進んでいる。今後さらに発達し、9日には中心気圧905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速60メートルと国内の過去最強レベルとなる見込み。

 日本の南で太平洋高気圧が西側に張り出しているため、台風8号の予測進路も当初より南側にずれる見込み。7日午前6時現在、中心気圧は920ヘクトパスカルで風速25メートル以上の暴風域が130キロに及んでいる。

 10日ごろには沖縄県の大東島地方、10日から11日にかけて沖縄本島地方や先島地方が暴風警戒域に入る恐れがある。

 沖縄気象台によると、台風8号の勢いは沖縄地方に近づく前にピークを迎える見通し。7日午前6時現在の予測では、10日には中心気圧910ヘクトパスカルになる見込みで国内過去最強レベルの勢いで沖縄地方に接近する状況は変わらず、沖縄気象台は早めの台風対策と警戒を呼び掛けている。

 予想される経路のまま接近した場合、8日午前6時の中心気圧は910ヘクトパスカルで、予想される最大瞬間風速は80メートル。9日午前3時には中心気圧905ヘクトパスカル、最大瞬間風速は85メートルにもなる見通し。

 沖縄気象台は「暴風や高波、大雨、高潮による重大な災害が起こる恐れがある」として、2016年10月以来となる特別警報を発表する可能性がある。16年のケースでは中心気圧905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速60メートル、最大瞬間風速85メートルの猛烈な台風18号が久米島を直撃し、電柱が折れたり、体育施設の屋根が崩落したりした。

 特別警報は「数十年に一度」の重大な危険が迫った場合に発表されるもので、沖縄気象台は「厳重な対策を早めに取ってほしい」と最大級の警戒を呼び掛けている。【琉球新報電子版】