新基地阻止2000人訴え 辺野古県民集会 知事も「必ず撤回」


この記事を書いた人 大森 茂夫
新基地建設反対を訴え、ガンバロー三唱で気勢を上げる集会参加者たち=7日午後0時59分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前(又吉康秀撮影)

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、「辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議」は7日、「ジュゴン・サンゴを守れ 土砂投入を許さない辺野古新基地建設断念を求める県民集会」を辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開いた。沖縄防衛局は8月17日にも土砂投入を開始すると県に通知している。参加者らは「民意無視の基地建設をやめろ」などと抗議した。主催者発表で2千人が集まった。

 翁長雄志知事は日本政府に対し「自然環境への配慮を欠き民意を無視したもので、到底容認できない」とするメッセージを寄せた。前知事による埋め立て承認の撤回について「法的な観点からの検討を丁寧に行っており、環境保全措置などについて看過できない事態となれば、私は躊躇(ちゅうちょ)なく必ず撤回を決断する」とした。

 集会アピールも採択され(1)希少なサンゴ類、ジュゴンやウミガメが生息する海草藻場を破壊させないこと(2)(新基地の)周辺集落は米国の安全基準を超えている。児童生徒と住民の生命と財産をないがしろにさせないこと(3)大浦湾側には活断層の疑いが、その付近の海底は超軟弱地盤。新基地の立地条件を見直し、計画の白紙撤回を求めること―とした。

 オール沖縄会議は8月11日、土砂投入阻止に向けた県民大会を那覇市の奥武山公園陸上競技場で開き、3万人以上の参加を目指す。