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KBC、接戦で本領 夏の甲子園沖縄大会第7日

KBC未来―具志川商業 5回裏2死一、二塁 中堅手・城間孝太の好返球を受けて、具志川商業の逆転を阻止するKBC未来の捕手石原結也=7日、コザしんきんスタジアム

 高校野球の第100回全国選手権記念沖縄大会の第7日は7日、3球場で3回戦8試合を行った。第1シードのKBC未来は接戦の末に2―1で具志川商業を下し、真和志は普天間との投手戦を1―0で競り勝った。読谷は延長十三回タイブレークで具志川を4―3で制した。豊見城は1―0で前原に勝ち、美来工科は6―2で宮古を振り切った。糸満は7―5で那覇商業に勝利し、第4シードの沖縄尚学は12―3の八回コールドで石川を下した。北山は8―1の七回コールドで南部工業を破った。8日は3球場で3回戦8試合を行い、16強が出そろう。

◆少ない好機に勝負強さ
 春季大会覇者のKBC未来は昨年の秋季から公式戦1勝1敗の具志川商業と3大会連続で顔を合わせた。好ゲームを演じる中、少ない好機にここしかないという場面で適時打を決める勝負強さを発揮し、第1シードの貫禄を見せつけた。

 打力も機動力もあるKBC打線。二回2死一、三塁でディレードスチールを試みるも、春季大会で負けた悔しさをバネに守備力を強化した具志川商に封じられる。三走で挟殺された山城翔也だが「仕掛けることが大事。失敗も想定内」と慌てない。その言葉に、自分たちの野球を徹底した後に勝利が付いてくるという自信がにじむ。

 四回、先頭の2番知念誠が右前打で出塁後、2死になる間に三塁へ到達。「具志川商は秋と春に対戦しており、研究はしてきた」と、5番山城がチェンジアップを詰まりながらも遊撃手と中堅手の間に落として知念を返し先制した。

 KBCの顔になりつつある投手の宜保翔は、初めてのコザしんきんマウンドになじめず、全力全開とはいかなかったが、四死球を出しながらも崩れなかった。五回には3連続安打で1失点を許し、続く打者にも中前打に運ばれたが、中堅手・城間孝太が好返球で相手二走の本塁生還を阻止するなど、内外野も無失策で宜保を支えた。

 仲間の活躍に応えるように、八回、1番宮城晴の出塁と犠打でつかんだ2死二塁の好機に、宜保が左前打の打ち返し適時打で勝ち越した。1点差をしのぎきった宜保は「負けを考えて野球はやらないが、やっと勝てたという試合。大きな一勝だ」と安堵(あんど)した。

 試合後、力を出し切った具志川商ナインがKBCナインの前に笑顔で整列し、甲子園に続く長い夏を託した。「頑張れよー」。好敵手から送る言葉に勝者の表情も和み、その後、引き締まった。 (嘉陽拓也)

 ●負けても全力を出し切ってすがすがしい表情を見せた具志川商業の山城龍斗主将「昨年の秋季大会はKBC未来に勝ったが春季は初回の失策で敗れた。その悔しさをバネに守備のレベルを上げ、今回は初回でミスすることなく戦い抜いた。個人的に良いゲームだったし、3年生11人、全員が悔いはないと言っている」