【台風8号・11日午前5時現在】沖縄地方から遠ざかる 高波、強風、土砂災害には注意を


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台風8号の経路図(11日午前5時現在、気象庁のホームページより)

 非常に強い台風第8号は非常に強い台風第8号は、11日午前5時には与那国島の北西約270キロにあって、1時間におよそ30キロの速さで西北西へ進んでいる。中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルとなっている。

 今後は西北西へ進み、沖縄地方から遠ざかる見込み。

 沖縄気象台は先島諸島では11日昼前まで、沖縄本島地方では11日朝まで高波、先島諸島と沖縄本島地方では強風、石垣島地方では土砂災害にそれぞれ注意を呼び掛けている。

 八重山地方(石垣島地方、与那国島地方)では、海上を中心に11日朝にかけて非常に強い風が吹く所がある見込み。台風第8号と太平洋高気圧との間で気圧の傾きが大きい影響で、先島諸島では11日夕方まで、沖縄本島地方では11日朝まで強い風が吹く見込み。強風に注意が必要。予想される11日の最大風速(最大瞬間風速)は沖縄本島地方15メートル(25メートル)、宮古島地方18メートル(30メートル)、八重山地方23メートル(35メートル)となっている。

 7月9日午前0時から11日午前4時までの最大瞬間風速(アメダスによる速報値)の記録は竹富町上原42.4メートル(10日午後9時25分)、宮古空港45.3メートル(10日午後7時)、慶良間空港36.5メートル(10日午前10時44分)となっている。

 石垣島地方では、これまでに降った大雨で地盤が緩んでいるところがある。11日昼前まで土砂災害への注意が必要。

 7月9日午前0時から11日午前4時までの総降水量(アメダス速報値)は新石垣空港189.5ミリ、竹富町上原165.0ミリ、宮古島市下里134.0ミリ、多良間空港91.5ミリとなっている。

 沿岸の海域ではうねりを伴い、先島諸島では11日昼前まで、沖縄本島地方では11日朝まで大しけとなる見込み。海上や海岸付近では、うねりを伴った高波への警戒が必要。大東島地方では波が高く、11日昼前までうねりを伴った高波への注意が必要。【琉球新報電子版】