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メジロ、市場植木で子育て 店員ら見守り、巣立つ 沖縄・名護

名護市営市場の植木鉢にメジロがつくった巣。親鳥が帰ってくるのを待つひな=5月31日、名護市営市場(森田眞麻さん提供)

 【名護】子育てに奮闘するメジロが巣を作った場所は市場の植木鉢―。沖縄県名護市城の市営市場でこのほど、メジロが植木鉢に巣を作り、子育てしているのが確認された。市場の店員らが静かに見守り、ひなたちは無事に巣立った。子育ての様子を見守り、写真に収めた名桜大4年の森田眞麻さん(21)は巣立ったひなたちに「無事に育ってほしい」と願った。


ひなが巣立つのを見守った「なかむら製菓」の仲村亨さん(右)とアルバイトの森田眞麻さん=名護市営市場

 植木鉢の前にある「なかむら製菓」でアルバイトをする森田さんは5月中旬、植木鉢に作られた巣に気づいた。「今までツバメの巣しか見たことがなかった。メジロがこんなところに巣を作るなんて驚いた」と当時の心境を明かす。

 市営市場は市街地にありカラスも多い。メジロの巣は植木鉢の葉に隠れて死角になっていたが、なかむら製菓からは丸見えだった。なかむら製菓は創業65年の老舗で、現在の店舗は2011年にオープンした。店長の仲村亨さん(52)は「ずっと名護にいるけど、(巣を)見たのは初めて」と話す。


メジロが巣を作った名護市営市場の植木鉢=6月9日

 森田さんは週末だけのアルバイトだったが、来るたびにひなの鳴き声が聞こえ、親鳥が何度もえさを運ぶ姿を見て、店からの観察が楽しみになっていた。

 5月26日に初めて生まれたひなを遠くから確認し、写真を撮った森田さん。6月3日、アルバイトは休みだったが、早朝午前6時半に訪れ、ひなが巣立つのを見届けた。森田さんは「ずっと見てきたので、とても感動した。この辺はカラスも猫も多い。また、元気に大きくなって来年帰ってきてほしい」と話した。