10、11日の両日に沖縄県内を襲った台風8号で、県内の農林水産業の被害額が約8億537万円に上った。品目別で見ると、サトウキビが7億5118万円、パイナップルやマンゴーなどの果樹で3023万円、オクラなどの野菜で1680万円の被害があった。地区別では宮古が合計6億2762万円、八重山は1億5225万円だった。県農林水産部が被害報告(第1報)をまとめた。
ハウス外の露地で栽培する品目で被害が拡大した。生育期のサトウキビが被害額全体の9割を占めた。キビが倒れる倒伏や葉が傷つく葉片裂傷、茎が折れる被害で今後の成長に与える影響が懸念される。
最も被害が大きかった宮古地区では、キビが6億1078万円のほか、マンゴーで926万円、オクラなど野菜で682万円の被害があった。
八重山地区では、キビが1億1540万円、オクラが978万円だった。果樹は2097万円の被害があり、大半をパイナップルが占めた。ハウス栽培のマンゴーなどは被害が比較的少なかった。
久米島の被害額はキビとオクラで2519万円。本島地区の被害報告はない。他に県全体で、漁港護岸で600万円、ハウス等施設で75万円などの被害があった。