那覇がマグロ拠点産地 沖縄県が認定、2ヵ所目


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マグロ類の拠点産地に認定された那覇市の城間幹子市長(前列右から2人目)と県農林水産部の島尻勝広部長(同3人目)、漁協や流通の関係者ら=12日、県庁

 沖縄県は12日、那覇市をマグロ類の拠点産地に認定した。マグロ類の拠点産地は2017年に認定された糸満市に続いて2カ所目となる。販売の際に拠点産地認定を名乗ることができるようになり、販路拡大が期待される。

 県産マグロは冷凍されずに水揚げされ、鮮度が高いことが特徴。16年の県内のマグロ類の漁獲量は9965トンで、うち那覇市に住所のある漁業者の漁獲量は4807トンと半分近くを占める。

 漁獲直後に船上で神経絞めなどをし、零度前後の氷水で保管して鮮度を維持していることや先進的な技術を漁協間で情報共有して効率的な操業、安定生産に取り組んでいることなどが評価された。

 認定証交付式には、12日に取れた約30キロのメバチマグロが飾られた。城間幹子那覇市長は「マグロは那覇市の市魚であり、普及に向けてこれからも漁業関係者と手を取り合って頑張っていきたい」と喜んだ。

 那覇地区漁業協同組合の山内得信組合長は「長年マグロを生産してきてプロと自認しているが、公式に認定されたことで漁業者のモチベーション向上につながる」と晴れやかに笑った。