若き詩人の将来期待 神のバトン賞表彰、朗読も


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第16回神のバトン賞に入賞した児童生徒ら=15日、那覇市泉崎の琉球新報社

 県内の小中高校生を対象にした詩の賞「第16回神のバトン賞」(琉球新報主催)の表彰式が15日、那覇市泉崎の琉球新報社で開かれた。入賞者11人のうち出席した9人は同社の普久原均編集局長から賞状と副賞を受け取り、家族や先生らが見守る中、受賞作品を読み上げた。

 高校、中学、小学校高学年、同低学年の部門に、今年は879作品の応募があった。正賞に当たる神のバトン賞に輝いたのは嘉数広也さん(向陽高校1年)、翁長海希(みき)さん(石田中3年)、飯塚えみさん(玉城小6年)、金城孝英さん(坂田小3年)。佳作は大田勝己さん(宮古高校3年)、當山晴香さん(普天間高校2年)、上地夢叶さん(港川中2年)、黒島日向さん(沖縄尚学高校付属中1年)、多和田美月さん(天久小4年)、大城日華さん(玉城小6年)、仲宗根瑠(りう)さん(与那原小3年)が選ばれた。
 審査委員で詩人の市原千佳子さんとトーマ・ヒロコさんも同席した。市原さんは「詩を書くことは、心でものを見ること。入り口は目や耳で見たり聞いたりしたことでも、心を通して書いてほしい」と未来の詩人に期待を寄せた。トーマさんは、一人一人の作品に選考評を述べ「これからもなぜこんな気持ちになるんだろうという思いを、書き続けてほしい」と激励した。