米軍、沖縄県議会へ出向拒否 流弾事故 県議が行き抗議へ


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 沖縄県名護市数久田で発生した流弾事故で、事故に抗議するため日程調整を申し入れた県議会に対し、在日米軍沖縄地域調整官は17日、県議会に出向くことを拒否した。このため、米軍基地関係特別委員会(仲宗根悟委員長)は北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧を訪れ、抗議文を手渡す。

 議会事務局によると、17日午前、米側から「(県議会に)行くことはかなわない」との回答が来たという。具体的な理由については明らかにしていない。

 県議会は6日の最終本会議で、流弾事故に関する意見書と抗議決議を全会一致で可決し、米軍や沖縄防衛局など関係機関を県議会に出向かせて申し入れることで調整していた。

 米側の対応について、仲宗根委員長は「流弾は米側の物である可能性が高く、一義的には米側が県議会に来るべきだ。明日の抗議の場でしっかりと事件解明に向けて追及したい」と批判した。

 一方、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所への抗議、要請は県議会で行う。