10月21日投開票の那覇市長選挙で、自民党県連会長代行で県議の翁長政俊氏(69)が出馬を正式に表明した。那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで記者会見を開いた。現職の城間幹子氏(67)は24日に出馬を表明する予定で、市長選は一騎打ちになる公算が大きい。
翁長氏は現在の城間市政について「リーダーシップが欠如している。他の市町村に遅れを取っている」と批判。「県都の一層の経済発展と支援を必要とする市民への細やかな心配りを両立させることを目指す」とし、経済振興に向けた那覇軍港の早期移転や陸上自衛隊駐屯地の移設、子育て政策の推進などを掲げた。市長選の1カ月後にある県知事選について「市長選を勝つことで自ずと県知事選に影響がある」との認識を示した一方、米軍普天間飛行場の辺野古移設については「争点にはならない」との見解を示した。
今後は公明や維新などに推薦依頼をする予定。
翁長氏は、那覇市議を経て1996年に県議初当選し現在5期目。2004年には参院選沖縄選挙区に自民党公認で出馬し、落選した。2012年から13年まで自民党県連会長を務めた。【琉球新報電子版】