客引き、路上寝 「観光のイメージダウン」対策を強化 石垣市議会が決議を八重山署へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
与那嶺一文八重山署長(左)に石垣市議会の要請決議を手渡す知念辰憲議長(右)ら=4日、八重山署

 【石垣】石垣市議会の知念辰憲議長らはこのほど、八重山署に与那嶺一文署長を訪れ、市議会6月定例会で全会一致で可決した「市内の客引き行為等の対策強化を求める要請決議」と「路上寝防止対策及び適正飲酒に関する要請決議」を手交した。市議会と八重山署は地域で連携して取り組みを強化をすることを確認した。中心市街地の美崎町では客引き行為が状態化しており、客引き行為の摘発もある。路上寝は、八重山署管内で2016年に790件、17年に644件が発生し、18年は5月末までに185件の通報があった。路上寝が原因とみられる交通事故や窃盗も発生している。

 客引き行為に関する決議では中心市街地での客引き・客待ち行為について「観光のイメージダウンにもなりかねない」などとして、厳しい取り締まりを求めている。路上寝に関する決議では「路上寝を禁止する条例等がなく、危険が放置された状態が続いている」などとして、早急な防止対策実施などを要請した。

 決議を受け取った与那嶺署長は「取り組みを強化したい」と述べた。客引き行為については行為者だけでなく、店側への取り締まりも視野に対策を進める考えを示した。