米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設を巡り、27日午前、翁長雄志知事は記者会見に先立ち、県庁で県議会与党議員に対し、辺野古埋め立て承認の撤回手続きに入ることを決断したと説明し、理解を求めた。
午前9時20分すぎ、翁長知事は県庁5階の県議会与党議員らが集まる会議室に入った。説明は約15分間行われた。終了後、記者団の取材に応じた与党最大会派の社民・社大・結の照屋大河会派長によると、翁長知事は「撤回に向けた聴聞開始手続きを各部長に指示する」と説明したという。
その根拠については、「記者会見で非常に細かく、知事のコメントとして異例の細かい点について説明する。県民に明らかにしていく決断を発表する」と述べたという。
この時期の決断になったことについては、「手続きを進める県職員たちの思い、各分野の研究者の意見、何よりも県民の民意を検討しながら整合性を図ってきた。最後、全責任は自分にあるという決断のもとでやっていく」と決意を示した。これに対し、与党議員らは「今後も力を合わせてやっていこう」と支持する考えを示した。【琉球新報電子版】