「実名投稿、注意を」 浦添商業高校 スマホの危険学ぶ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
新垣勇二さん

 浦添商業高校で5日、ソフトバンクモーテ南風原つかざん(テレニシ株式会社)の新垣勇二さんを講師に招いて、情報処理科の2、3年生約90人を対象にスマートフォン(スマホ)の正しい使い方を学ぶ講座が開かれた。新垣さんは、日常の無意識な使い方が事件・事故につながる可能性に触れ「意識した発信や使用を心掛けて」と呼び掛けた。

 講座では、日本スマートフォンセキュリティ協会が高校生を対象に行った調査から「現実世界で面識のない人と、SNSやLINEで連絡を取ったことがあるか」という問いに、約3割の生徒が「ある」と回答したことを紹介。新垣さんは「相手は性別、名前、素性を正直に言っているか分からない」と話し、ネット上での交流の危険性を指摘した。そして、高校生の多くがSNSを実名で利用していることから「どこで情報が広まっているか分からない。実名使用や安易な写真投稿は注意を」と喚起した。

 また、スマホ使用が低年齢化し小学生にまで広がっていることを報告し「小学生は表現力の拙さから友人間でのトラブルも多い。家庭以外の指導の場所も必要だ」と語った。

 浦添商業高校では、今回の講座を参考にして、総合実践の授業で学童を対象にした「スマホ講座」を開く予定だ。3年生の島袋耀さん(18)と冨永美波さん(17)は「○×ゲームなどを取り入れて分かりやすく説明したい」と話した。