「記念大会で再び沖縄旋風を」 甲子園に向け意気込む


この記事を書いた人 琉球新報社
100回大会での勝利を目指し、意気込む興南高校野球部の(前列右から)藤木琉悠、仲村匠平主将、宮城大弥、(後方右から)県高野連の宮城淳副会長、興南高校野球部の真栄田聡部長、我喜屋優監督、県高野連の又吉忠理事長=27日、那覇市の琉球新報社

 8月5日に阪神甲子園球場で開幕する第100回全国高校野球選手権記念大会に県代表で出場する興南の仲村匠平主将や我喜屋優監督らが27日、那覇市の琉球新報を訪れ、意気込みなどを語った。我喜屋監督は自身が出場した大会について「50年前の出場で沖縄の高校野球がベスト4となる節目の大会となった」と振り返り「それから50年たち、100回目の記念大会で沖縄旋風を起こして県民と感動を分かち合いたい」と意気込んだ。

 興南は2年連続12度目の出場となる。沖縄大会では投手陣を軸とした堅守を持ち味に、打線の勝負強さも光った。県内65校の代表として大会に挑む。我喜屋監督は「どこのチームよりも甲子園に行きたいという気持ちは負けないと感じていたが、達成した瞬間に力が抜けた。今は甲子園に向けて気を引き締めている」と語った。

 多くの部員をまとめる仲村主将は「県大会後は課題をどのように改善するかを考え、甲子園でより多く勝つためにできることを練習からしている」と現在のチームの状況を語った。昨年はリリーフで甲子園のマウンドに上がった藤木琉悠は「今年は先発もあるかもしれない。独特な雰囲気でもしっかり自分の投球をしたい」と力を込めた。県大会決勝で2安打完封と好投した宮城大弥は「昨年は甲子園で1球の重みを感じた。今回は自信を持って不安なく挑んでいきたい」と力強く語った。

 我喜屋監督や選手たちのほか、興南の真栄田聡部長、県高野連の宮城淳副会長、又吉忠理事長も同行した。

 同日夕方からは興南高校体育館で壮行会が行われ、保護者や関係者が選手らにエールを送った。