沖縄は「そろばん王国」 10段取得者全国一


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 全国珠算教育連盟によると、沖縄はそろばんの最高段位である10段の取得者数が珠算・暗算ともに全国一を誇る。また県の珠算検定受検者数も年間約6万人に上り競技人口も最も多い。

 全珠連県支部長で浦添市の宮城珠算学校校長の宮城忍人さんは、全国に先駆けて児童のそろばん教育に取り組んだことが奏功したとし、「沖縄は子どもも指導者も、保護者もみんな熱心。世界からの注目度も高い」と話す。

 全珠連によると2018年7月現在、全国の珠算部門の10段取得者数は1317人で、そのうち沖縄は181人(13%)を占める。暗算部門でも全国1956人のうち、沖縄は331人(17%)で、2位東京都の135人に大きく差をつける。宮城さんによると沖縄は競技人口も多く、年6回ある珠算検定の受験者数は2004年度以降、首位を走り続けている。

 宮城さんは、そろばんを継続して学ぶことで子どもたちの集中力や計算力が高められ、自信につながると指摘する。その上で「そろばん教育が優秀な人材の育成につながることに期待したい」と話した。