翁長雄志県知事は2019年度沖縄関係予算の確保や沖縄振興税制の継続・拡充を要請するため国への要請行動を予定していたが、治療を優先して東京出張を取りやめる。県が31日午後に発表した。
8月2日からの要請行動は、謝花喜一郎副知事が代理として上京する。
7月26、27日に札幌市で開かれた全国知事会議に続き、知事が予定していた県外出張を回避する事態となった。
翁長知事は文書で「今日まで重要でハードな公務をこなしてきたが、主治医から、ここでいったん治療に時間を割いてほしいという話もあり、また、先週痛めた足にも負担があることから、今回の要請を見合わせることにした」と出張取りやめの理由を説明した。
翁長知事は4月に膵臓(すいぞう)がんの手術を受けて現在まで再発防止の治療を続けている。全国知事会議にも当初は出席を予定していたが、長距離移動による体調への影響を考慮して出張を取りやめた。
また、今月27日に辺野古埋め立て承認の撤回表明で記者会見を県庁で開いた際には、外反母趾(ぼし)を患っていることを明かしていた。【琉球新報電子版】