第100回全国高校野球選手権大会第5日の9日、第4試合に登場した沖縄代表の興南は土浦日大(茨城)に6―2で勝利し、初戦を突破した。打っては15安打と打線が爆発、投げては左腕2投手の継投で2度の満塁のピンチを守り抜いた。
序盤は両チームの先発が好投し、スコアボードにゼロが並んだ。
0―0の五回、興南は西里颯、里魁斗の連続安打で無死一二塁。続く打者の送りバントが相手投手のエラーを誘い、満塁と好機を広げた後、根路銘太希の犠飛で1点を先制した。
さらに盗塁で1死二、三塁とすると、仲村匠平が左前適時打で2点目を加えた。
六回は1死三塁から7番西里颯が前進守備の一、二塁間を抜き3点目。八回には途中出場の當山尚志の適時打と根路銘の犠飛、3番勝連大稀の適時打で貴重な追加点を奪った。
守っては六回に失策が重なり内野ゴロで1点を失ったものの、先発の藤木琉悠が粘りの投球で最少失点しのいだ。八回、無死満塁のピンチを招いた場面で左翼を守っていた宮城大弥にスイッチ。宮城は三振と併殺打で得点を許さなかった。
興南の2回戦は大会第11日の15日、第2試合(午前10時半開始予定)。10日の第1試合、敦賀気比(福井)―木更津総合(東千葉)の勝者と対戦する。【琉球新報電子版】