辺野古埋め立て 「聴聞」が終了 県は承認撤回へ


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聴聞終了後、報道機関の取材に応じる沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長=9日午後4時40分ごろ、那覇市の県庁

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、県は9日午後2時から、埋め立て承認の撤回を前に事業者である沖縄防衛局の反論を聞く「聴聞」を県庁で開いた。

 防衛局側は中嶋浩一郎局長ら、県は池田竹州知事公室長らが出席した。
 聴聞は2時間20分ほど続き、県によるとこの日で終結した。

 県は聴聞内容を精査後、埋め立て承認の撤回が可能となる。8日に死去した翁長雄志知事は承認を撤回する意向を表明しており、職務代理者である副知事による撤回の行方が注目される。

 沖縄防衛局側はこの日の聴聞で「しっかりと反論する機会を確保したい」として、新たな審理の期日を設定するよう求めた。聴聞終了後、県辺野古新基地建設問題対策課の多良間一弘課長は報道陣に「今日で終結という形で、主宰者で判断されたと理解している」と述べた。
 
 県が承認を撤回した場合、政府は承認撤回の執行停止を裁判所に申し立て、併せて撤回の効力無効を求める訴訟も提起する予定。【琉球新報電子版】