芸能・文化

安村「何にでも挑む」 独留学経て飛躍目指す ルーマニア シビウバレエ団へ

「さまざまな作品に触れ、オールマイティーなダンサーを目指したい」と語る安村秀熙=那覇市泉崎の琉球新報社

 南条幸子バレエ研究所出身の安村秀熙が9月にルーマニアのシビウバレエ団に入団する。「さまざまな作品に触れ、踊って、創作して、何にでも挑戦できるオールマイティーなダンサーになりたい」と話している。

 安村は2002年、南条幸子バレエ研究所に入所し、南条に師事した。15年には第5回琉球新報国際バレエコンクールで県知事賞を受賞し、NBA全国バレエコンクール中学生男子の部でも1位に輝いた。

 その後、米国出身の振付家ジョン・ノイマイヤーが設立したハンブルク・バレエ学校(ドイツ)に留学し、文化庁の新進芸術家海外研修制度研修員に選出された。ことし7月に同校を卒業した。

 安村は自身のバレエ技術を培ったハンブルク・バレエ学校について「二度とできない経験ができた」と語る。「ノイマイヤー先生のような世界的な振付家が創作する瞬間に立ち会うことができた。誰もが体験できることではない。自分が創作する上でも大きな刺激を受けた」

 オーディションはヨーロッパのバレエ団を中心に受けた。「面白い振付家がヨーロッパには多くいる。その作品に出演したり、創作に携わったりしたいという気持ちが大きかった」。オーディションは「とても大変だった」と振り返る。「一つのオーディションに200人から300人が応募する。採用されるのはごくわずか。技術よりも運の方が大きいと感じるほどだった。バレエ団は今欲しい人材を採用する。実力よりもっと違うところを見ていた気がした」

 シビウバレエ団への入団が決まったことに「とりあえず前に進める」と安心の表情を見せた。「まずはクラシックバレエ、コンテンポラリーなど、多くの舞台を踏んで地に足を着けたい。新たな作品も作っていきたい」と意気込んだ。
 (金城実倫)


発表会に出演する南条幸子バレエ研究所の生徒ら =那覇市の同研究所