沖縄県勢、合唱と産業で健闘 高文祭最終日


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第42回全国高校総合文化祭で歌声を響かせる合唱部門の小禄高校の生徒=11日、長野市のホクト文化ホール

 【長野県で黒田華】長野県で開催中の第42回全国高校総合文化祭は11日、最終日を迎え、5日間の祭典の幕を閉じた。沖縄県勢は展示のほか合唱と産業(工業)に出場した。

 合唱の小禄が1曲目に選んだのは無伴奏の「霧明け」。「葛藤しながら最後には希望を見いだしていく歌詞は、自分たちとも重なるところがある」と生徒たちが選び、約4カ月かけて練習を重ねた。2曲目にMONGOL800の「あなたに」を明るく歌い上げてリズムを付けた。喜久永佐和部長(18)=3年=は「この大会は審査がないので、お客さんに楽しんでもらおうと気持ちよく歌えた」とすがすがしく話した。産業はマイコンカーラリー決勝があり、県勢はベーシックとアドバンスに2人ずつ4人が出場した。コースに合わせた微妙な調整が必要だが、試走なしの“一発勝負”に、4人ともコースアウトなどで完走できなかった。ベーシックに出場した浦添工業3年の古堅幹歩さん(17)は「会場の照明の光もセンサーに影響する。思い通りに行かないことが分かった」と悔しさをにじませた。砂川世理哉さん(17)も「足りないところが見えた。反省を次に生かしたい」と語った。