【台風18号】沖縄本島15日午後9時ごろに強風域抜ける 県内大雨 中国大陸上陸へ 


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台風18号(16日午前0時現在、気象庁HPより)

 台風18号は16日午前0時現在、東シナ海にあり、1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいる。沖縄本島地方は15日午後9時ごろ、強風域を抜けたが、気圧の傾きの影響で16日昼前まで15メートル以上の風が吹く可能性がある。

 台風18号は沖縄本島地方の北西海上を北西に進み、中国大陸に上陸する見込み。台風の影響で、15日の沖縄地方は大雨となった。

 16日午前0時現在、マリアナ諸島に熱帯低気圧があり、1時間に20キロの速さで北へ進んでいる。気象庁は24時間以内に台風19号に発達する可能性があるとみている。沖縄地方に接近するかどうかは不透明。

 16日午前0時現在、台風18号の中心気圧は996ヘクトパスカル、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートル。海上は16日もうねりを伴い、4メートルの高波となる見込みだ。

 台風18号は久米島の北で発生した。沖縄気象台の担当者は「久米島の北での発生は記憶がない」とした。久米島の北では、海水温が29度と高いことや、上空の風が弱いことなど、台風が発生しやすい条件が整っていたという。

 同気象台は15日夕、南城市と名護市に大雨警報を発表したが、同日午後10時すぎに解除した。引き続き16日にかけて断続的に雨が降る見込みで、沖縄気象台は本島地方では16日明け方まで土砂災害や河川の増水に注意を呼び掛けている。

 同日午後7時半までの24時間雨量は、南城市糸数で157・5ミリ、うるま市宮城島で108・0ミリ、那覇市で94・5ミリを観測した。16日午後9時までの24時間に予想される雨量は、沖縄本島地方の多い所で120ミリ。沖縄旅客船協会によると、15日は南城市の久高と安座真を結ぶ便など船舶計66便が欠航した。【琉球新報電子版】