翁長氏後継、22日までに 知事選 謝花、赤嶺、呉屋氏が軸


この記事を書いた人 大森 茂夫

 9月30日投開票の県知事選に向け、県政与党は、知事在任中に死去した翁長雄志氏の後継者として、謝花喜一郎副知事(61)と赤嶺昇県議(51)、呉屋守将金秀グループ会長(69)の3人を軸に絞り込みに入った。与党などで構成する調整会議は17日、那覇市の自治労県本部で選考委員会を開き、遅くとも22日までに候補者を決めることを確認した。

 会合では、各団体が推薦する候補者を無記名で投票した。出席者によると、政党や会派など14団体が独自に候補者を挙げた。選考委は、今回挙がった複数の候補者への意向確認を進めながら絞り込み作業に入る。

 会合終了後、記者団の取材に応じた照屋大河議長は「早急に推薦された人物の絞り込み作業を行うことを確認した。超短期決戦になるので、急ぎ県民に理解、評価を頂ける人物を選んでいきたい」と語った。推薦された候補者の氏名や人数については明らかにしなかった。

 謝花副知事は記者団から出馬への意欲について聞かれても、返答しなかった。赤嶺県議は「(候補者として)選ばれたら、ちゅうちょなく出る決意だ」と語り、出馬に意欲を示した。呉屋会長は「政治に出るよりは経済の面で翁長県政を継承する県政を支える」と述べ、出馬を否定した。

 調整会議では、候補者の選考基準について、翁長雄志氏の遺志を引き継ぎ、米軍普天間飛行場の県内移設断念を求めた「建白書」の実現に取り組める人物としている。