読谷沖で米兵つり下げ 米軍、村に事前連絡なく


この記事を書いた人 アバター画像 琉球新報社
兵士をつり下げ、飛行する米海軍所属のHH60ヘリ=17日午後5時20分ごろ、読谷村沿岸(読者提供)

 【読谷】米海軍所属のHH60ヘリが17日午後4~5時ごろ、読谷村沖合で低空飛行のまま米兵をつり下げる訓練をする様子が確認された。漁協関係者が沖縄防衛局に連絡し、発覚した。村への事前の連絡はなく、訓練終了後の午後5時半すぎ、沖縄防衛局から訓練が実施されたとの連絡があった。村内では昨年、米軍トリイ通信施設内で米車両のつり下げ訓練が実施されており、村はつり下げ訓練の中止を再三、要請している。訓練強行に村民からの抗議の声が強まるのは必至だ。訓練は、2機で実施されたとみられる。訓練が行われた沖合周辺には、漁港や定置網の漁場がある。事前通告がなかったため、一般の船舶や漁業者が航行していた可能性がある。

 防衛局は、訓練が周辺住民や漁業者に不安を与えないよう米側に申し入れた。一方、村は20日以降、協議して対応を決める。