JVCに沖縄平和賞 11ヵ国で農業、医療支援


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今井高樹氏(JVC提供)

 沖縄県は27日、アジア太平洋地域の平和構築や維持に貢献している個人・団体に贈る「沖縄平和賞」の第9回の受賞者を東京都の国際協力NGO「日本国際ボランティアセンター(JVC、今井高樹代表理事)」に決定したと発表した。沖縄平和賞は2002年に創設され、2年に1度贈られる。

 JVCは1980年にインドシナ難民の救援をきっかけに発足。アジアやアフリカ、中東など世界11カ国で活動している。農村で野菜や加工品づくりの研修をして農家の生産強化に取り組むほか、紛争地では医療などの人道支援を行っている。東日本大震災で被災した宮城県と福島県でも活動実績がある。国際機関や日本政府への政策提言にも力を入れている。

 23個人・団体の中から選考委員会(小宮山宏委員長)を経て決定。選考理由は「長い活動歴や多角的・広域的な活動範囲、地域的な広がりにおいて極めて優れた業績を残している」ことなどが挙げられている。

 受賞団体には賞金1千万円や記念品などが贈られる。賞金は県民からの寄付で賄っている。

 授賞式は10月23日に那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれる。