【辺野古問題取材班】県の埋め立て承認撤回から一夜明けた1日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で新基地建設に反対する集中抗議行動が行われた。県内各地から市民約800人(主催者発表)が参加し、待ち望んでいた「撤回」を改めて祝った。ガンバロー三唱で互いにつないだ手を高々と突き上げ、「翁長知事の遺志を受け継ぐ。新基地建設断念を実現させる」と誓い合った。
市民は早朝から次々とゲート前に集まった。沖縄平和運動センターの大城悟事務局長が「昨日、県がついに埋め立て承認を撤回した」と語り掛けると、市民は拍手し、指笛を鳴らして喜びをかみしめた。
長年、現場の抗議活動をけん引してきた関係者も次々とマイクを握った。
沖縄平和運動センターの山城博治議長は「撤回により国は工事を進める根拠を失った」と強調し「ゲート前のフェンスや山型の鉄板をすぐに撤去しろ」と訴えた。
恩納村から参加した大城勝泰さん(74)は「翁長知事が新基地反対の県民の思いを背負って撤回の道筋を作った。今度は私たちが頑張る番だ」と語った。