『東京―沖縄』徒歩で 名護出身・比嘉さん 3ヵ月かけ逆「江戸上り」


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沖縄に向かう徒歩の旅に出発する比嘉良治さん=31日朝、東京都中央区の日本橋

 【東京】米ニューヨーク在住の芸術家、比嘉良治さん(80)=名護市宮里出身、ロングアイランド大名誉教授=が31日、80歳になったのを機に、東京から沖縄までを歩く「江戸から琉球の旅」に出発した。東海道、四国、九州と琉球王国時代の「江戸上り」を逆から巡り、3カ月かけて故郷の沖縄を目指す。

 比嘉さんはこれまで61歳で自転車での米大陸横断、70歳で北欧からモロッコまでの自転車一人旅を成し遂げている。東京都内で個展を開いた昨夏に「80歳でも何かばかなことをしたいな」と思い立ち、今回の徒歩の旅を企画したという。

 出発地となった東京都中央区の日本橋には31日、新たな挑戦を見送ろうと、ニューヨークのマラソン仲間や教え子らが集まった。「歩けるの」との問い掛けに、比嘉さんは「何とかなるんじゃないの」と、無邪気に答えながら沖縄を目指して歩みを始めた。12月1日に米国へ戻るチケットを購入済みだといい、11月中には沖縄にたどり着く予定だ。