FC琉球2連勝、首位堅持 サッカーJ3第21節 藤枝に1―0


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素早いドリブルで切り込むFC琉球の富樫佑太(中央)と中川風希(右)=2日、静岡県の藤枝総合運動公園(球団提供)

 サッカー明治安田J3の第21節、FC琉球は2日、静岡県の藤枝総合運動公園で藤枝MYFCと対戦し、1―0で勝利した。後半戦2連勝で、負けなしを12戦連続に伸ばした。好調の琉球は、12勝5分け3敗で勝ち点を41とし、リーグ首位を維持している。

 堅守の藤枝になかなか得点できない琉球だったが、後半18分、富樫佑太が右サイドからゴールを決め、沈黙を破った。これが決勝点となった。琉球の次戦は8日午後7時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFC東京U―23を迎え撃つ。

◆富樫、1点もぎ取る

 琉球の前半のシュート数はわずか3本。前戦でボールを奪いにいく藤枝のハイプレスと息の合った守備の連係に攻めあぐねた。攻めきれずに苦しい展開が続いたが、粘り強くゴールを狙い続け、1点をもぎ取り白星を手にした。金鍾成監督は「よく頑張った」と選手らをねぎらった。

 現在リーグ15位と下位の藤枝だが「アグレッシブにくる。プレー内容と成績がまだ合っていないだけ」(金監督)。警戒した通り、琉球は主導権を握れず前半を0―0で終える。

 ハーフタイムに「結果にこだわるぞ」の監督の指示で、ギアを上げた選手たちは縦につなぎ、ミドルからもシュートを放ち続けた。18分、右サイドでパスを受け取った富樫佑太。角度はほぼない位置から狙ったシュートはゴールバーに当たり、ネットを揺らした。

 この決勝点で今季13点目となり、得点ランキング1位タイにも並んだ富樫。「攻め切れていない状態だったので(決められて)よかった。今後もJ2昇格へ向けてしっかり戦う」と頼もしい言葉で締めくくった。

◆金鍾成監督(FC琉球)の話

 全体として厳しい試合展開で、いかに焦らずにプレーできるかが重要だった。選手もよく頑張り、多くのサポーターの応援も励みになった。これからも課題があればその都度修正し、やれることをやっていく。