9日に沖縄県内25市町村議会の議員選挙と伊是名村長選挙の投票が実施される統一地方選は、選挙運動最終日の8日、各陣営が最後の訴えで1票でも多く上積みしようと、各地を駆け回った。候補者や運動員らは選挙カーに乗って支持を訴えたり、大通りの交差点でマイクを握って公約をアピールしたりした。各市町村の役所・役場などでは期日前投票も行われ、早めに票を投じる有権者の姿も見られた。 (統一地方選取材班)
本島北部では、1市8村の議員選挙が投開票される。米軍普天間飛行場移設に伴う辺野古新基地の建設地で全国からも注目を集める名護市議選では、候補者らが新基地建設阻止を訴えたり、工事が進む現状から地域振興の必要性を訴えたりと、最終日も街頭に立ち、声をからした。
名護市内では、午後4時ごろから打ち上げ式が開かれ、午後8時直前まで最後の訴えが各地で響いた。
打ち上げ式で、ある与党候補が「普天間移設問題と地域の振興をどうしていくか。今回の選挙は、一人一人の生活を守る選挙、名護市の発展を選ぶ選挙になる」と訴えると、集まった支持者から太鼓や指笛が鳴り響いた。
ある野党候補は選挙事務所前で打ち上げ式を開いた。「安心・安全に暮らせる街、子や孫に誇れる街にしなければならない。辺野古新基地は絶対に許してはならない」と訴えると、集まった支持者は大きな拍手で応えた。
恩納村では、村内各地を10台以上の選挙カーが走り回った。時折降る激しい雨にもかかわらず、候補者らは窓を閉めずに手を振り続け、最後まで支持を訴えた。