政治
#みんなごと 若者たちが考える知事選

政治家 とても近く感じた 「#みんなごと」


政策を理解 投票先、もう迷わない

「VOTE! #みんなごと 若者たちが考える知事選」に参加する沖縄キリスト教学院大の学生3人は5日、県知事選に立候補を予定する前宜野湾市長の佐喜真淳さん、衆院議員の玉城デニーさんの話を生で聞こうと、公開討論会が開かれた南風原町立中央公民館に駆け付けました。

学生たちは両氏の考えや人となりを感じ取ろうと五感をフル回転。熱のこもった語りには「自分の一票なんてと思っていたけど、一票も逃したくないという気持ちを感じた」。質問をはぐらかすような発言には「なぜ正直に答えないんだろう。きちんと伝えて選んでもらえばいいのに」。

会場に来る前、学生の1人は自宅に配られた2氏のちらしを読み込んでいました。「『#みんなごと』で勉強し、話し合いをしていたから、候補者が何を問題だと考えているか、どのくらい考えているか、ちらしから読み取れた」と目が鋭くなっていました。ほかの2人も「事前学習をしていたから、突っ込んだ疑問が次々浮かんだ」「何に答えていないかも見えた」。「よく分からない」と自信なげだった数週間前の姿はもうありませんでした。

「政治家がとても近く感じられた」「2人の違いがはっきり分かった。投票先に迷いはなくなった」。学生たちは「来て良かった」と納得した表情で会場を後にしました。











琉球新報社には、たくさんの質問や要望が寄せられました。これらと、学生たちが考えた質問には両陣営の担当者が応じてくれました。丁寧に応対してもらい、学生たちは「とても分かりやすかった」「イメージが変わった」と対話の力を実感しています。

これらの内容を踏まえて13日午後7時から沖縄キリスト教学院大で公開ワークショップを開きます。どうぞご参加ください。




佐喜真陣営
政策を担当する金城暁さん
(自民党県連事務局長)


暮らしが最優先

学生 「男性知事として女性の社会進出をどう進めますか?」

金城さん 「女性本人のやる気と、採用時に性別を聞かないなどの制度の両方があって実現する」

学生 「女性のモチベーションを上げるには?」

金城さん 「一人一人が何をやりたいかが大事」

学生 「長時間アルバイトで授業に出られない学生がいる現状への対策は?」

金城さん 「バイトに限らず非正規雇用を正規化する必要がある。今、沖縄は景気が良く、もうかる会社が多いが賃金は安いまま。従業員に還元し、経済を循環させなければならない。経営者が考え方を改めるよう取り組む必要がある」

学生 「観光施設は県外・海外の企業が多い。県内企業への支援は?」

金城さん 「外資のファンド企業が県内ホテルを買い取り、人件費を下げて収益を上げて、投資を募って転売する。資本の論理であり、世界中で起きている。外資に『入ってくるな』とは言えない。入ったお金が沖縄に還元される仕組みを考えなければならない。県内企業の支援制度はたくさんあるが十分理解されていない」

学生 「課題の優先順は?」

金城さん 「数字は付けられない。県庁は巨大な組織でいろいろなことに一気に取り組める。大切なのはこの組織をどう動かすか。動脈硬化を起こしている県庁を新陳代謝させ、職員が意欲的に働けることが重要だ。生活に関わること、『暮らしが最優先』だ」



玉城陣営
青年局長の翁長雄治さん
(那覇市議)


人材育成に投資

学生 「低賃金や長時間労働で働くことに希望が持てません。対策は?」

翁長さん 「一番の問題は長時間労働とサービス残業。残業代が支払われれば、働く人は低賃金でなくなり、企業も業務の必要性を検討するだろう。働く人は、いらなくなれば抜いて交換される『ロケット鉛筆』の芯じゃない。企業が意識を持つよう県が啓発していくべきだ」

学生 「観光施設は県外・海外の企業が多い。県内企業への支援は?」

翁長さん 「多額の投資をしてリゾート開発できる県内企業は限られる。沖縄らしいプロフェッショナルなおもてなしができる人を育てて沖縄観光の価値を高め、働く人に還元することが重要。人材育成への投資は将来的な税収として回収できる」

学生 「課題の優先順は?」

翁長さん 「(1)辺野古新基地建設に反対(2)女性が働きやすい環境づくり(3)子どもの貧困問題の解決(4)給付型奨学金の拡充と幼児教育の無償化(5)完全失業率の改善、非正規職員の正規化―などだ」

学生 「中高生が自分たちで校則を決めることをどう考えますか?」

翁長さん 「18歳から投票できるようになったが投票率は低い。若者が意見を出し合い、できるだけ納得できるものを作る経験が大切で、中高生にとっては校則が一番近い。どんな学校にするか、投票して会長を決めて校則を作ったり、何ができるかを考えたりすることには大賛成だ」

 




暮らし

 

■交通渋滞をどのように改善しますか(高校生)

■一人親家庭に比べて両親がいる貧困家庭への支援が少ないと思う。どう思いますか(高校生)

■保育園不足にどう対応しますか(高校生)

■沖縄県の平均所得が全国より低いことをどう思いますか(高校生)


経済・環境

 

■沖縄の環境問題にどう対策しますか(高校生)

■環境を破壊してリゾートが造られる現状をどう思いますか(大学生)

■観光客をさらに増やすために、どんな考えを持っていますか(高校生)

■観光以外の産業を発展させるビジョンは?(大学生)

■自立経済をどうつくるのですか(大学生)

■本土との経済格差をどう埋めますか(大学生)



教育

 

■県内、県外の大学進学をもっと支援してほしい。給付型奨学金を充実させて。奨学金の返済を緩くするよう国に働きかけてほしい(高校生、大学生)

■通学に使えるバスの本数を増やして(高校生)


基地

 

■オスプレイの夜間飛行をやめさせて(高校生)

■2人は基地をどうしようと考えているの?違いが分からない(高校生)

■どうして、辺野古への賛否をはっきり言わないの?(高校生)



人となり

 

■どんな子ども時代でしたか(高校生)

■これまでの人生での失敗や挫折を教えてください(高校生)

■沖縄のどんなところが好きですか(大学生)

■歴代知事で一番尊敬する人は?(高校生)


未来へ

 

■10年後、沖縄はどうなっていると思いますか(高校生)

■若者が望む暮らしをつくれる、希望が持てる選挙であってほしい(20代・社会人)






 私たちの近況と感想 


 

はーづー(25)=何気ない会話で政治の話題を出せるようになり、友人の深い意見に驚いた。気軽に話せる場を増やしたい。


 

かーりー(20)=今までは政策を理解しないまま周りに流されて投票していたと気付いた。今回は政策を理解して選びたい。


 

りこ(22)=「記事読んだよ」と声を掛けられ反響を実感。生活の全てが政治に影響を受けていることを伝えたい。


 

りっちゃん(22)=この企画をきっかけに新聞を購読し毎朝30分読むのが習慣に。若者が政治を話し合うのは変じゃない!


 

かれな(22)=企画をきっかけに基地問題とうちなーぐちの勉強にさらに力を入れている。政治の話って意外と楽しい!


 

もーも(21)=この企画で「もっと~だったら良いのに」というみんなの思いが社会を変えるきっかけになると気付いた。


 

よしみ(20)=米国留学中で現場参加できないけどLINEで情報共有。沖縄出身の留学生仲間で知事選の話をしている。


 

いっちゃん(21)=フィリピン実習で貧富の差を考え、若者も不満、意見を言っていいと学んだ。この企画で政治の身近さ実感。



若者の皆さん、県知事選への疑問や要望を「りゅうちゃんねる」までお寄せください。

アクセス方法

下記のリンクからLINE@「琉球新報」を友だち追加して、質問をお寄せください。

https://line.me/R/ti/p/%40rbt4298m