10月に福井県で開催される第18回全国障害者スポーツ大会(福井しあわせ元気大会)のバスケットボール競技(知的)に、県代表の女子チームが出場する。大会への出場は3年ぶり6回目。キャプテンの東江美波さん(25)=南風原町=は「支えてくれた家族やコーチに感謝が伝えられるよう、全力で挑みたい」と意気込みを語った。 (吉田早希)
◆九州王者、個性光るチーム
毎週末、浦添市で朝9時から始まる練習には、北は大宜味村、南は糸満市からメンバー15人が集まる。練習前のミーティングでチームの課題を話し合い、練習の質を高めてきた。
「頑張ろう」「声出していこう」―。コート内に選手の声が響く。パスを素早く回し、全員で果敢にゴールを目指す。チームの持ち味はスタミナ。40分間休まずにコートの中を走り続け、攻防共に全力で挑む。
ことし4月の九州大会では、決勝を52―50の激戦で制し、全国大会出場を決めた。最後まで足を止めずプレーし、チームの絆がさらに強まった試合だったという。監督を務める県立西崎特別支援学校教諭の多和田真樹さん(36)=八重瀬町=は、選手に期待を込め「一人一人の個性が光るチームだ。本番は持つ力をすべて出し切りたい」と意気込んだ。
初戦は10月13日、開催地の福井県代表と対戦する。東江さんは「みんなバスケが好き。その気持ちを力に変えたい」と話した。チーム一丸となって勝利を目指す。