
サッカー明治安田J3、首位を走るFC琉球は22日午後7時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、2位の鹿児島ユナイテッドFCを迎え撃つ。鹿児島との勝ち点差は1。J2昇格の2枠へ向けた大一番で、朴一圭主将は「楽しんで思いっきりプレーしたい」と気負わずに臨む。
琉球の戦績は13勝5分け4敗で勝ち点は44。中断明けから3試合連続で苦しい試合を制してきた。苦境を打破すべく前節のガンバ大阪U23戦は、システムも戻し、メンバーも入れ替えて臨んだが、0―2で一方的にやられる展開だった。DF増谷幸祐は「全然だめだめだった」と課題を残す。 負けられない試合を前に琉球の選手らは18日、那覇市の新都心公園で練習を行い、首位堅持へ向けた調整を行った。フォーメーションの位置確認や、プレーの細かい部分を監督と選手で念入りに確認し合った。在籍3年目でチームをよく知る朴主将は「上を追い掛けるのは大変。順位を落とさないためにも、絶対に勝ちたい」と闘志を燃やした。
◆勝ち点1でも 積み上げる
大一番へ向けて意気込む金鍾成監督(FC琉球)の話 前節のガンバ大阪U23戦は、縦にパスを出さない、裏を抜かないなど、積極性のない悪い内容の試合だった。鹿児島は今、勢いのあるチーム。粘って粘って、勝ち点1でも積み上げなければならない。
◆4連勝中、攻撃的チーム/鹿児島

現在、J3リーグ2位で4連勝中と勢いのある鹿児島は、今シーズンから加入したDF藤沢や田中奏らを中心としたサイド攻撃が新たに加わり、FW川森、MF中山らが流動的にポジションを変えて、ゴールに迫る。これまでの総得点数は35点と、攻撃的なチームだ。
鹿児島の前節の北九州戦は、試合序盤のPKで1点先行。その後、何度あるピンチもしぶとくゴールを守り続け、1―0で逃げ切った。粘り強く好機をものにしてきた鹿児島は今季のアウェー戦は無敗。J2昇格を狙うチーム同士、熱戦が繰り広げられる。