新基地、振興で差異 県議補選候補 県政評価も割れる


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 琉球新報社は21日までに県議補選立候補者に政策アンケートを実施した。各項目で候補者の主張に違いがみられた。知事選最大の争点である米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設については、自民党公認候補として、うるま市区から出馬する伊波かおり氏は「普天間飛行場の早期返還を望む」、石垣市区から出馬する自民党公認の大浜一郎氏は「司法判断の結果による」と回答し、両氏が支持する佐喜真淳知事選候補と同様に、新基地建設の是非は明確にしていない。

 県政与党的立場で、うるま市区から出馬する山内末子氏は「県外、国外移設と無条件の閉鎖・撤去」、石垣市区から出馬する金城利憲氏は「無条件の閉鎖・撤去」、崎枝純夫氏は「国外移設」とし、3候補が支持する玉城デニー知事選候補と同様に、新基地建設反対の立場を鮮明にした。

 伊波氏は、翁長県政について「予算が減少したことは残念」と否定的で、新基地建設の賛否を問う県民投票や改憲は「慎重に検討する」とした。重視する政策は経済活性化、子育て・待機児童対策、防災行政だ。

 山内氏は、翁長県政については「支持する」との立場で、改憲については「反対」の立場を示した。県民投票は「賛成」とした。重視する政策として、基地問題、経済活性化、貧困対策を掲げた。

 金城氏は、翁長県政を「支持する」とし、改憲については「反対」の立場。県民投票については「賛成」とした。重視する政策として貧困対策、行財政改革、観光振興を掲げた。

 崎枝氏は翁長県政を「支持する」として、改憲については「反対」とした。県民投票は「賛成」の立場を示した。重視する政策として基地問題、環境問題、観光振興を掲げた。

 大浜氏は、翁長県政を「支持しない」とし、改憲は「賛成」とした。県民投票は「反対」の立場。重視する政策は経済活性化、医療、健康行政、子育て・待機児童対策だ。

※注:崎枝純夫氏の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし