台風 沖縄南で停滞 24号 週末に直撃恐れ


社会
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 台風24号の接近に伴い、久米島町で28、29日に予定されていた「沖縄ハワイクリーンエネルギー協力 第9回海洋エネルギー及び経済開発シンポジウム&ワークショップ」(県主催)は中止が決まった。

 沖縄旅客船協会によると、台風24号の接近に伴って25日、石垣島と西表島上原を結ぶ便など船舶計72便が欠航した。26日の運航は午前6時以降に各事業者が判断するという。

 非常に強い台風24号は25日午後9時現在、沖縄の南にあり、ほとんど停滞している。27日にかけて停滞した後、北西に進み、29日ごろには勢力を維持したまま沖縄地方を直撃する恐れがある。予報円の中心を進んだ場合、県知事選挙投開票日の30日にかけ、沖縄地方に接近する可能性がある。

 25日午後9時現在、中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50メートル、最大瞬間風速70メートルで、中心から半径190キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっている。沖縄気象台によると、台風24号は大陸側と太平洋側の高気圧の間に挟まれるなどし、「西も北にも進めない」状況。25日夜時点では進路がはっきりせず、予報円が大きくなっている。

 沖縄地方の沿岸海域は既にうねりを伴ってしけている。26日に予想される波の高さは先島5メートル、沖縄本島、大東島4メートル。最大風速は先島17メートル、沖縄本島、大東島15メートルの見込みで、気象台が警戒を呼び掛けている。