16日に惜しまれながら引退した安室奈美恵さん。人気はまだまだ続き、選挙関係者も熱視線を送っている。集会では、人気にあやかろうとする弁士が冒頭で「安室です」と名乗ってあいさつする場面があった。驚いた聴衆からはまばらな拍手が起きた。安室さんが引退前後に選挙に関して発言しないかヤキモキしていた関係者もいるという。
知事選とセット戦術を展開する那覇市長選に向けて安室さんの楽曲を使って選挙を盛り上げようとする動きがあった。市長選立候補者を応援する街宣カーが流したり、支援者が集まる会合で陣営が流したりしたことも。
日本音楽著作権協会(JASRAC)によると、選挙での楽曲使用に使用料はかからないものの、著作権者の同意が必要だ。ある陣営は取材に対し「事実確認ができない。ドライバーが間違えて流してしまったのではないか」と否定。別の陣営は「同意は取っていなかった」と回答した。安室効果にすがるほど選挙戦の熱は急上昇中だが、勇み足の感も否めない。