米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、台風24号の影響による高波が建設中のK4護岸を乗り越えているのが28日、確認された。K4護岸は現在、基準高1・3メートルの基礎しか造成されていない。抗議運動をしている市民は「土砂が投入されていれば、周辺の海にも土砂投入の汚濁が広がっていた」と指摘する。
沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんによると、K4護岸が完成した場合の高さは8・1メートルで、現在は約7メートル足りていないことになる。この日、台風に伴う高波が何度もK4護岸を乗り越えた。北上田さんは沖縄防衛局が当初、8月に土砂投入を予定していたことに触れ「予定通り土砂投入していれば、投入で発生した汚濁が外海に流れ、自然への影響が出ていたはずだ」とした。その上で「K4護岸が低いまま土砂投入をするべきではない」と話した。